ワインは熟成させればウマくなるよ!と聞いたことがありませんか?

古いワインほど味はウマくなる、というのは本当か間違いか?まず結論からいえばこの答えは「間違い」です。
とくに”どんなワインでも‥”という部分が誤っているので、今回は「ワインの熟成」について詳しくご紹介します。
どんなワインでも熟成させればウマくなる?

まず結論からハッキリいっておきます。
- 長期熟成に耐えられるワインは熟成によってウマくなる。
- 早飲みワインは熟成によって味が落ちる。
したがって「どんなワインでも‥」という部分は間違っており、その言葉を信じてしまうと本来の飲み頃を誤ってより味が落ちてしまうため注意が必要です。
長期熟成に耐えられるワインとは?

では熟成させることによってウマくなる「長期熟成ワイン」についてお話しします。
長期熟成ワインというのは、高品質なブドウで造られたワインのこと。
ワインの品質というのは「使われるブドウの栽培範囲」が狭いほど高品質になります。
たとえば日本でいえばこんな感じ。
つまり「県全域で採れたぶどう」を使ってワインを作るよりも「市町村で採れたぶどう」のほうが品質が高くなる。さらに「一定の畑で採れたぶどう」で作られたワインの方がより高品質。
というように、ブレンドされるぶどうの”作られる範囲”が狭くなるほど品質が高くなります。その畑が国に認定された品質であるかが重要ですがここでは置いておきます。

おおまかにいえばこんな感じで高品質ワインが作られるのですが、長期熟成ワインというのはここでいうところの「一定の畑で採れたぶどう」から造られたワインに当たります。
そんなふうにして造られたワインは品質が高いため「特級、1級、2級‥」というように等級が与えられて、長期熟成をさせるのに相応しいワインであると認定されます。
そのようなワインを熟成させてこそ、初めてウマいワインと変化していくことができます。
早飲みワインとは?

一般的に早飲みワインというのは、先ほどとは逆に「広い地域から採れたぶどう」で造られたワインを指します。いってみればあまり品質の高くないワインのことです。
品質の高くないワインというのは長期熟成に耐えることが出来ないため、商品になってから早いうちに飲まないとどんどん味が低下していきます。
つまり「早いうちが最高のポテンシャル」ということ。
したがってこのような長期熟成に耐えられないワインの場合は、熟成させるほどに味が落ちてしまうため熟成させるよりも”早く飲んだ方がウマい”という事になります。
ワインの熟成方法


いくら長期熟成に耐えうるワインといっても、正しく熟成させないと痛みの原因となったりします。
ワインを熟成させるときにベストなのが「ワインセラー」で、温度や湿度を管理しながら最適な環境で熟成させることができるためとくに高価な長期熟成ワインには必須アイテムです。
ワインセラーが必要になるほどの長期熟成ワインとは、ワインが作られてからの飲み頃までの期間が10年以上かかるもの。

それ以下の年数で飲み頃に達するワインはもちろんセラーがあれば最適ですが、もしなければ”床下収納”や”土の中に埋めておく”などの熟成方法でもある程度は代用ができます。
ワインの熟成に必要なのが「湿度」で、できれば18度の温度と70%以上の湿度のある環境で行うのがもっとも適しています。ワインセラーはそんな環境をしっかりと作ってくれるので最適な熟成保存ができる備品です。
熟成させない早飲みワインをウマく飲む方法


その逆に長期熟成させず、早飲みをするワインはそれ以上うまくならないのか?といえばそうでもありません。
これは私独自の方法ともいえますが、デキャンタにワインを注いで空気に触れさせることでうま味を引き出すことでより早飲みワインをウマく感じることができます。
私の場合はデキャンタをぐるぐるとまわして、より多くの空気に触れさせるようにしています。
デキャンタさえあればどんな早飲みワインでも「角が取れてまろやかな味わいになる」ことでよりウマく感じるので、手軽で簡単にひと味違ったワインに変身させることが出来ておすすめの方法です。

まとめ

ここまでをまとめます。
どんなワインでも熟成させればウマくなる?
- 長期熟成に耐えられるワインは熟成によってウマくなる。
- 早飲みワインは熟成によって味が落ちる。
ワインの熟成方法
- ワインセラーで保存するのが簡単。
- なければ床下収納や土に埋める。
熟成させない早飲みワインをウマく飲む方法
- デキャンタにワインを注ぐ。
- 多くの空気に触れさせる工夫。
これで「ワインと熟成」についてなんとなくわかったと思います。
もしワインの熟成について不明なことがあれば、ぜひ私まで質問をいただければお答えしようと思います。



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