
ソムリエ田中です。今回はワインのコルク抜きとして必要な「ワインオープナー」をおすすめ3選にしてご紹介します。
ワインオープナーといえば使い方が難しい‥と、敬遠していませんか?
確かに使い慣れるまでにコツがいるので少し時間がかかりますが、いちど覚えてしまえばこれ以上ないくらいワインを抜きやすい道具ですのでぜひ長く使えるワインオープナーを見つけてみてください。
ただワインを抜く道具というだけではなく、その歴史や職人技で造られたワインオープナーは一生ものの価値があるワイングッズになります。
- ソムリエが選ぶおすすめのワインオープナー
- 初心者・左利きにおすすめのワインオープナー
- おすすめなワインオープナーのポイントや形
などについて詳しくご紹介します。
Contents
ソムリエが選ぶおすすめのワインオープナー3選


ちなみに私が使っているソムリエナイフは「Chラギオール マリーアントワネット仕様」というもの。ベルサイユ宮殿の庭にあったチューリップツリーから造られたソムリエナイフです。
私が個人的におすすめと思えるワインオープナーを3選にしてご紹介します。
意識していませんでしたが、どれもラギオールになりました。それくらいラギオールの品質がいいという証拠なのかもしれません。
- LAGUIOLE(ラギオール)
- LAGUIOLE(ラギオール)グランクリュ ブロンドホーン
- LAGUIOLE(ラギオール)アン オブラック ハンドメイド
①シャトー・ラギオール オリーブ

エノテカ:シャトー・ラギオール オリーブ
このソムリエナイフはラギオールシリーズの中でも高級品で、一生使えるソムリエナイフとしてかなりおすすめ。精密な作りはもちろんオリーブの木から削り出されたハンドルは、見ているだけで惚れ惚れする美しさを醸しています。
いわゆるシャトーラギオールの定番スタイルで、フランスでも昔からこのタイプのワインオープナーで仕事をするソムリエもたくさんいます。
②シャトー・ラギオール グラン・クリュ ブラック

このソムリエナイフはラギオールの上級シリーズで、性能面ではバツグンでしっかりと重みもあって使うのが楽しくなるのが特徴です。重厚な所有感もあるし、ステンレス部分が多いため実際に見たらめっちゃ輝いてカッコいいワインオープナーです。
③フォルジュ・ド・ライヨール ツゲ

エノテカ:フォルジュ・ド・ライヨール ツゲ
このワインオープナーは正確にいえば”シャトーライヨール”という名称で、Laguioleはラギオールともライヨールとも読めるのでとくにメーカーとして変わりはありません。
私がこのソムリエナイフをすすめたいのが女性で、見てわかる通りめっちゃキレイで優しいラインが大きな特徴。女性の手にしっとりと収まりやすいのでおすすめにピックアップしました。
初心者におすすめのワインオープナー

つぎに初心者へおすすめなワインオープナーをご紹介します。
プルテックス スワロフスキークリスタル

エノテカ:プルテックス スワロフスキークリスタル
このソムリエナイフはフックの部分が2段階構造になっているため、初心者でもワインの抜栓が簡単にできるのでおすすめです。初めは短いほうのフックにかけて引き上げ、つぎに長いほうのフックへかけて抜いていきます。
初心者におすすめとはいえ、高級感バツグンでかなり美しいワインオープナーです。
両腕式オープナー

このワインオープナーはまずワインにあてがってハンドルを回せばスクリューが入って行き、さらに上がってきた両腕を同時に引き下げることで初心者でも簡単にコルク栓が抜けることでおすすめです。
電動式オープナー

最後にご紹介するのが”電動式”のワインオープナーです。ワインに充ててスイッチを押すだけで勝手にスクリューが入って行き自動で抜栓までしてくれる力いらずのワインオープナーです。
左利きにおすすめのワインオープナー
デュルック ステンレス ソムリエナイフ (レフトハンドル)

エノテカ:デュルック ステンレス ソムリエナイフ (レフトハンドル)
左利き用のワインオープナーはあまり多くありませんが、その中でもこのシリーズはシックなデザインでめっちゃカッコイイので左利きソムリエにも人気の種類です。かなりキレイですよ。
ワインオープナーでおすすめのポイント


ワインオープナーを選ぶときのポイントはつぎの3点です。
- 各部の取付けが丈夫にできている
- スクリュー部分が長くてラインが入っている
- ナイフ部にギザギザの刃がある
ポイント①各部の取付けが丈夫にできている


ソムリエナイフ(ワインオープナー)でいちばん気をつけるのが「接合部」です。
接合部は3か所あって、しばらく使っているうちにどこかがグラグラしてくるものです。
あまりたくさんワインを開けないのであればそこまで気にすることはありませんが、2~3日に1本は開けるというハードワークで使う場合はこの接合部が頑丈なほうがおすすめです。
私は仕事で使うためどうしてもハードワークになりがちで、レストランだけでも1日に10本くらい、宴会や披露宴になると1件で5~60本開けるためすぐグラグラになってしまいます。
どっちにしてもこの接合部は頑丈なほうがおすすめです。
ポイント②スクリュー部分が長くてラインが入っている


意外と知られていないのがこのスクリューの長さで、あまり安いものや造りの良くないワインオープナーは平均5巻なのが4巻という場合もあってとても抜きにくいです。
とくに長期熟成ワイン(ヴィンテージワイン)などはコルクの長いため、MAXサイズ(5巻)の長さがないとコルクも崩れやすくなっているのでまず抜くことができません。
どっちにしてもスクリューは長いほうが抜きやすいので、短いものはおすすめできません。
またスクリューに沿って”溝(ライン)”が彫ってあるソムリエナイフはコルクに入って行きやすく、またまっすぐに入りやすいためできればあったほうがいいです。
ポイント③ナイフ部にギザギザの刃がある


とくに安いワインオープナーは、ツルンッとした刃がついています。
包丁のような刃なので切れやすいように思いますが、材質がステンレスなのであっという間に刃が丸くなって切れ味が悪くなってしまいます。
それに比べてギザギザの刃がついているソムリエナイフはいつまでも切れ味が変わらないため、できるなら刃にギザギザがついたワインオープナーを選んだ方がおすすめです。
ワインオープナーでおすすめの形


いろいろなワインオープナーをご紹介してきましたが、同じオープナーといっても様々な形(スタイル)があることが分かっていただけたと思います。
この中でおすすめの形は?
ともし私が聞かれたら、間違いなく「ノーマルタイプ」と答えます。
なぜなら使い慣れてしまうとノーマルタイプがいちばん抜きやすく、自分で力の入れ具合などを調節しながらボロボロになったヴィンテージワインのコルクでも抜くことができるため。
初めのうちは電動式や両腕式といったオープナーのほうが初心者は使いやすいと感じるはずですが、すぐに慣れるし絶対にあとで使いづらく感じるので初めからノーマルタイプを使うことをおすすめします。
たぶんどんなソムリエでもノーマルタイプがいちばん使いやすく、また初心者にもオススメするのではと思います。
ワインオープナーを使うときの注意点


私はいつか多くの方に伝えようと思っていたのですが‥
ワインオープナーのコルクを引き上げるときに、フックをひっかけますよね。
あのフックの部分をよく見るとビールの栓が抜けそうな形をしているのですが、実際に抜けます。
しかし私も昔は繰り返しビール選を抜いていましたが、あっという間にフックの接合部がバカになって”逆向き”にまで行きすぎるようになるので気をつけてください。とくに安いワインオープナーはすぐにそうなります。
つまり引っ掛かりが耐えられなくなって、スカスカになってしまうということ。
したがってくれぐれも「フックの部分でビール栓を抜かないようにする」というのが、ワインオープナーを少しでも長く持たせるコツになります。

まとめ

さまざまなワインオープナー(ソムリエナイフ)をご紹介してきました。
私が全体の中でおすすめするのであれば、ノーマルタイプの「ラギオール」を選んでおけば壊れることなく長く持つし結果的にいちばん抜きやすいと思います。
ぜひワインを抜く動作にもカッコよさを加味してみてください。



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