
こんにちはソムリエ&調理師の田中です。今回は「ワインの簡単つまみ」としてワインの種類に合わせたツマミおすすめ20選をご紹介します。
実際にソムリエとしての知識、また調理師の経験から「選りすぐりつまみ」をピックアップします。
- ワインにピッタリの簡単なつまみが知りたい‥
- ワインの種類ごとに簡単なおつまみを用意したい‥
そんな疑問をお持ちでしたらきっと参考になるかと思います。
ワインに合う簡単つまみ「発泡酒編」

初めにご紹介するのが「発泡酒」用の簡単ツマミです。発泡酒にはスパークリングワイン、シャンパンなどの種類があります。
簡単つまみ①フルーツ全般
まず発泡酒系ワインと抜群の相性を見せるのが「フルーツ類」です。
とくに「甘口の発泡酒」と相性が良いですが、これはフルーツ(果物)がもつ自然の甘みとベストマッチするため。フレッシュなフルーツをつまみながら甘口スパークリングワイン、なんて最高の組み合わせになります。
ただし辛口の発泡酒は、フルーツとの相性はそこまで良くありません。
簡単つまみ②珍味系
キャビアで代表されるように、海鮮系の中でも「珍味系」は相性の良いツマミになります。
このときは「辛口の発泡酒」がおすすめです。
キャビアは高価なので気軽なツマミとはいえませんが、その代わりとしてイカの塩辛・カラスミ・ホヤの塩辛などがおすすめの食材になります。
とくに「塩漬け」された開栓の珍味類は発泡酒の手話手話とした口当たりと相性バツグンで、また塩気をスッと流してくれる効果があるためリフレッシュも期待できます。
食前に「キャビアとシャンパン」がメジャーなのは、食欲を増すためのほどよい刺激になるため。
この食前に食べるツマミは、フレンチのコースで「アミューズ」と呼ばれています。
Check シャンパンといえばキャビア!
本場のキャビアが食べてみたい!という場合はワインショップソムリエがおすすめ。高品質ワインも豊富ですが本場の食材もいろいろ楽しめます。
プロ用の仕入れルートがあるので値段も安く、キャビア以外にも本場の食材を楽しめます。
詳しくはこちら:本場のキャビア (すぐに売り切れます。あればチャンス!)
簡単つまみ③濃厚な海鮮系
さきほどの珍味系とはまた少し違い、つぎにご紹介するのは「濃厚系」の魚介類です。
たとえばイクラ・ウニ・タラの白子など、味わいが濃厚な海鮮系(とくに内蔵系)の食材は発泡酒のシュワシュワ感とバツグンにマッチします。
また濃厚な味わいをサッと流してくれる効果もあるため、口の中をスッキリとリフレッシュしながらベストマッチを楽しむことができます。
簡単つまみ④カナッペ
結婚披露宴の前席などで提供される、西洋で定番のつまみが「カナッペ」です。
このカナッペは難しい料理でもなくクラッカーにサーモンやチーズをのせるだけなので、自宅で簡単に用意できるおすすめのつまみです。
アレンジによってバリエーションがどんどん広がって、簡単にできるのに高級な見栄えがすることでもぜひ知っておきたい発泡酒向けのツマミになります。
簡単つまみ⑤オリーブの実
最後はシンプルに、オリーブの実をツマミにするというのもおすすめです。
じつは私がもっとも気に入っているのがこの「発泡酒&オリーブの実」で、シンプルなだけに飽きることなく長い時間楽しむことができるツマミになります。
オイル漬けになったオリーブの実をそのままツマミにするためかなり手軽で、オリーブの種類をいろいろと揃えることで驚くほどバリエーションも広がっていろいろな味わいを楽しむことができます。
Check とくに私が気に入っている発泡酒おつまみ

代官山「シェ・リュイ」が作るプティ・サレ
プティ・サレ(塩漬け)はフランスでも伝統的な料理で、アペリティフとくに塩味と発泡酒の組み合わせは間違いなくバッチリ!
代官山「シェ・リュイ」ではこのプティ・サレを一口サイズに仕立てた小さなパイ。
パッと簡単にシャンパン系のおつまみになり、抜群の相性で思わず「美味しい!」と唸ってしまうほど。ちょっとした手土産にもおすすめ。
詳細はこちら‥
ワインに合う簡単つまみ「白ワイン編」

つぎにご紹介するのが「白ワイン」用の簡単つまみです。辛口・甘口といった味のアクセントも考慮しながら合わせてみてください。
簡単つまみ⑥刺身・鮮魚のカルパッチョ
白ワインとバツグンに相性の良いツマミで、まずド定番なのが「刺身とカルパッチョ」です。
いわゆる「魚を生で食べる」という部分においてはキリっと冷たく冷やした「辛口白ワイン」の出番で、牡蠣の刺身などにもバツグンのマッチングで白ワインにおすすめのツマミです。
刺身は醤油をつけても白ワインとの相性はよく、カルパッチョはどんなドレッシングでもまず相性が崩れることもないのでいろいろ試してみるのも楽しみ方の1つです。
カルパッチョといっても作り方は簡単で、薄切りのっしみをさらに並べてパラパラッとサラダを振りかける。その上から好みのドレッシングやオリーブオイルを回しかければ立派なカルパッチョになります。
簡単つまみ⑦魚介系の鍋料理
白ワインと相性の良いツマミでは、魚介系の鍋料理もおすすめです。
ご飯のおかずとして鍋料理を考えるのが一般的ですが、ほんの少量の魚介類と野菜を”水炊き”にしてポン酢で食べるときに白ワインを合わせると立派なツマミになります。
肉系の食材を使わない限りは白ワインとの相性はバツグンで、ポン酢以外にもゴマダレなどをつけても白ワインとの相性はバツグンです。
簡単つまみ⑧天ぷら
意外と知られていない、ソムリエおすすめのツマミが「天ぷら」です。
天ぷらに塩を振って白ワインと一緒に食べると、これが見事に抜群のマッチングになるので驚く方も結構多いと思います。
とくに魚介系の天ぷら(エビ・キス)などは白ワインとの相性はバツグンで、そのほか野菜のかき揚げなどの天ぷらもベストマッチのツマミになります。
はじめは手間がかかりがちですが、慣れてしまえばサクッと簡単に作れるつまみです。
簡単つまみ⑨あっさり系パスタ
ちょっと小腹が空いたときにおすすめなツマミが「パスタ」です。
ペペロンチーノ・ボンゴレ・ペスカトーレなど魚介類を使ったあっさり系のパスタは白ワインとのマッチングが良く、ツマミと一緒に小腹満たしにもおすすめです。
逆にこってり系パスタ(ミートソース・ナポリタン)などは白ワインよりも赤ワインとの相性がよく、飲むワインの種類に合わせてパスタを考えるというのも楽しみ方の1つです。
簡単つまみ⑩トマトマリネ
私がけっこう頻繁にやっているのが「トマトマリネ&白ワイン」の組み合わせです。
トマトマリネは自分でも簡単に作ることができて、甘口~辛口までどんな味わいの白ワンでも相性良くツマミとして楽しむことができます。
自家製トマトマリネの作り方は、「乱切りトマト」に「水に晒して辛みを抜いた玉ねぎのみじん切り」をばら撒いてベネグレットドレッシングを回しかけるだけ。好みでバジルや大葉などをあしらいます。
一晩ほど寝かせると、味が染み込んで立派なトマトマリネの完成。
冷たく冷えた自家製トマトマリネと白ワインは究極の相性ともいえるので、ぜひ試してみて欲しい組み合わせになります。自家製ベネグレットドレッシングの作り方はこちらで説明しています➝最高級オリーブオイルを美味しく味わう7つの食べ方
Check 白ワインがより美味しくなるおつまみ

本場フランス産「サバのサーディン」
フランスで白ワインのおつまみといえば「オイルサーディン」が定番。さらにうま味を大幅にアップをさせた「サバのサーディン」は完全に絶品!
缶詰なのでサクッと手軽な白ワインのおつまみに最適で、相性はもちろん本場フランスのBarにいる気分で過ごせます。
特別な日はすこし優雅に「白ワイン&サーディンで晩酌」をやってみませんか?
詳細はこちら‥
ワインに合う簡単つまみ「赤ワイン編」

いちばんヘビーな組み合わせになる「赤ワイン」用の簡単つまみです。とくに比較的に安価なデイリー向けワインに合わせています。
簡単つまみ⑪パンとチーズ
私がもっともおすすめしたいのが「赤ワイン&チーズ」です。
さらにバゲットなどパンの上にチーズをのせると赤ワインと抜群の相性になり、さらに私のおすすめは「カンパーニュ」にチーズをのせて作るツマミ。
ドライフルーツやナッツ類と赤ワインの相性もバツグンに良いので、それらが入ったカンパーニュにチーズをのせるとそれはもう至福の相性になります。
簡単つまみ⑫焼肉
サッと焼いて赤ワインと一緒に食べると、めっちゃ手軽で間違いのない組み合わせになるのが「焼肉」です。肉の種類はなんでもOKで、牛肉に限らず羊肉などの”赤身”であれば赤ワインとピッタリの相性で楽しめるツマミの完成です。
ただし肉類と言っても鶏肉や豚肉は”白身”になるので、あまり赤ワインとの相性は良くありません。
簡単つまみ⑬もつ煮・もつ焼
肉系の中でも、とくにこってりとしたうま味が特徴の「内蔵系」も赤ワインのツマミとしておすすめです。
とくに「もつ系」と赤ワインの相性はバツグンで、クタクタに煮込んである”もつ煮”もおすすめですが、さらにタレで香ばしく焼いた”もつ焼”はより相性の良い組み合わせになります。
簡単つまみ⑭ビーフジャーキー
いよいよツマミがなにもない!というときには、コンビニなどでビーフジャーキーを購入して赤ワインと合わせると手軽でピッタリのツマミになります。
とくに旅行での移動中などはこのビーフジャーキーと、スクリューキャップの赤ワインの組み合わせは最高のマッチング。味わいだけではなく”封を出来る”という意味においても相性の良い組み合わせになりおすすめです。
簡単つまみ⑮ピザ
ピザのトッピングというのはチーズはハムなど、じつは赤ワインとピッタリの食材が使われています。
自分でピザを作ってもいいですし、緊急用ツマミとして冷凍ピザなどを購入して常にストックしておくというのもおすすめの方法になります。
これも間違いのない組み合わせになるので、知っておいて損のないツマミです。
ちなみに通販で冷凍ピザを購入するなら、私も間違いなくうまい!コスパがいい!と感じたおすすめがこちらです。➝冷凍ピザおすすめ通販
Check 赤ワイン定番のおつまみ「生ハム」は絶対に試す価値あり!

本場「スペイン」の生ハム
本場「スペイン」の生ハムを食べたことがありますか?私はソムリエとして絶対におすすめしたい赤ワインのおつまみが「スペインの生ハム」。きっとビックリするような美味しさを楽しめると思います。
「噛むほどに旨味が溢れ出てくる」とはまさに本場の生ハムを表現した言葉で、私も日本の生ハムをいろいろ試しましたがまったく別物です。
詳細はこちら‥
ワインに合う簡単つまみ「デザートワイン編」

デザートワインといえば聞き慣れないと思いますが実はハマって癖になる女性続出の組み合わせです。私も勤務先で多くの女性をこの組み合わせをおすすめしてきました。
簡単つまみ⑯ショートケーキ
一度味わったら病みつきになってしまうのが「ショートケーキ&デザートワイン」の組み合わせ。
スポンジとワインって本当に会うの‥?と思うかもしれませんが、ソムリエ田中がけっこうイチオシとする部類へ入る組み合わせになります。
甘い+甘いでくどくない?と思いがちですが、じつはデザートワインのもつ「自然な甘さ」が生クリームなどに使われているグラニュー糖と抜群の相性を見せてくれます。
デザートをツマミに‥というときに、ぜひ試してみて欲しい組み合わせです。
簡単つまみ⑰ティラミス
ティラミスといえば”マスカルポーネ”というチーズを材料に使うことからも、きっとワインとの相性はいいよねと想像できますがまさにそうです。
ただしここで合わせたいのがデザートワインで、それ以外のワインではあまり相性が良くないので注意が必要です。
マスカルポーネのコクと甘さがデザートワインとベストマッチするので、きっと新しい発見をする機会にもなると思います。
簡単つまみ⑱ショコラ系
フォンダンショコラやガトーショコラ‥など、ショコラ系スイーツとデザートワインとのマッチもぜひやってみてほしい組み合わせです。
ショコラの苦みとサッパリとしたデザートワインの甘さがクセになるおいしさで、定番のブランデーを組み合わせるよりも「軽いタッチ」で楽しめるため女性もおすすめのチョイスになります。
簡単つまみ⑲ぜんざい・みたらしだんご
和風のスイーツというのもデザートワインとの相性が良く、とくにこってりとした甘さのあるぜんざいやみたらしだんごはベストマッチする組み合わせになります。
いってみれば、和菓子にブドウの爽やかさがプラスされるという感じ。
ただし緑茶(抹茶)が使われた和菓子との相性はあまり良くないので、抹茶系スイーツとはできれば避けた方がいい組み合わせになります。
簡単つまみ⑳パイ
じつはバリエーションが豊富で、デザートワインと楽しい組み合わせになるのが「パイ」です。
チェリーパイ・ストロベリーパイなど赤い果実系を使ったパイとの組み合わせは文句なしで、またほかの果物を使ったパイとの相性もズレることなく楽しめるおすすめのスイーツです。
いろいろな種類のパイとの組み合わせを楽しむ、というのもいかがでしょうか。
Check 本場のパウンドケーキほど最適なスイーツはない

本場のケーク・オ・フリュイ
パウンドケーキといえば私も自分で作ることがありますが、本場フランスはまったくの別格。
生地&ドライフルーツにリキュールがうまく使われデザートワインとの相性は「うまい!」の一言。
私も初めて本場の「ケーク・オ・フリュイ」に出会ったときはめちゃくちゃ驚き、こんなにすごい組み合わせがあったのか!と声を発してしまったほど。
デザートのおつまみとして、これ以上ないほどピッタリでおすすめのスイーツです。

自分でおつまみ(料理)を作るときのポイント
失敗しないポイントは‥
そのワインを、これから作る料理に入れたら美味しくなるか?

これがワインと料理の相性における「根本」です。したがって用意しているワインを入れて美味しくなりそうと思う料理をおつまみに作ると失敗しません。
たとえば極論ですが「辛口白ワインに甘いスイーツ」をおつまみに合わせようとすればどうでしょうか?
きっと辛味や酸味が際立って、想像しただけで思わず顔をゆがめてしまいますよね。
これがワインと料理の相性を考えるときのポイントで、いたって簡単に「料理の調味料感覚」で考えることにより失敗することなく、そのワインにピッタリのおつまみをイメージすることができます。
「白身魚のムニエルに、赤ワインを入れる場面ってある?」
そうなんです、白身魚のムニエルと赤ワインって相性は良くないんです。
こんなふうに考えて、ぜひピッタリのおつまみを作ってみてください。
ワインに合う簡単つまみまとめ

それぞれのワイン(発泡・赤・白・デザート)と相性の良い「つまみ」をソムリエ田中がご紹介してきました。いずれも想像をはるかに超える相性抜群のツマミになるのでぜひ試してみてください。
私はソムリエだけではなく調理師免許をもっていることからも、自分でツマミを作ることもワインを楽しむためのアイテムにしています。
自分で作るツマミはとくに美味しいので、ぜひやってみて欲しいなと思います。
とくにスイーツとデザートワインの組み合わせというのはなかなか実践できませんが、一度試してみると一発でファンになると思うのでおすすめです。
不明な点等があれば相談など賜っていますので、ぜひ気軽にお問合せからご連絡ください。

コメント