【プロ直伝】現役ソムリエが教えるワインの開け方講座【手順からコツまで】

現役ソムリエが教えるワインの開け方講座 ワイン基礎知識
ソムリエ田中
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こんにちはソムリエ田中です。今回はワイン開け方についてプロの技を盛り込んで詳しくご紹介してきます。

ワインの開け方というのは難しいものではなく、ちょっとしたコツを掴むことで急激に見違えるほど上手くなるものです。

きれいにワインを開けられるようになれば周りからも注目され、ワインのある場面できっと頼りにされること間違いなしです。

  • プロが教える正しいワインの開け方が知りたい。
  • 女性でも簡単にできるワインの開け方が教えて欲しい。
  • ワイン初心者でも失敗しない開け方を教えて欲しい。

このような疑問をお持ちでしたらきっと参考になるかと思います。

ワイン開け方の手順

ワインの開け方について、全体の手順をYouTube動画でご覧ください。

ソムリエ田中
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実際にワインの開け方を実践していきます。ワインの開け方には3つの手順がありコツを抑えながら動画とともに解説していきます。

  1. キャップシールを剥がす
  2. スクリューでコルク栓を抜く
  3. ボトルの口元をきれいに拭く

手順①キャップシールを剥がす

手順①キャップシールを剥がす

キャップシールを剥がす手順

  1. ソムリエナイフの「ナイフ」部分を出す。
  2. 片方の手でワインボトルをしっかりと固定する。
  3. ボトルのクビレ部分に斜め下からナイフを当てる。
  4. 上半分・下半分の2工程で切れ込みを入れる。
  5. グルッと1周の切れ込みが確認できたらキャップシールを剥がす。
ソムリエ田中
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キャップシールはアルミ製のものが一般的ですが、剥がすときに手を切りやすいためくれぐれも注意をしながら作業を行ってください。

①ソムリエナイフの「ナイフ」部分を出す

ソムリエナイフの「ナイフ」部分を出したときに、安全のためグラツキなどがないか確認します。

②片方の手でワインボトルをしっかりと固定する

ワインボトルを固定するとき「斜め」に傾けると作業がしやすいです。またボトルの底部分が滑って事故につながらないよう、タオルなどを敷くと安定させることができます。

③ボトルのクビレ部分に斜め下からナイフを当てる

斜め下方向からナイフを当てることでキレイに切れ込みを入れることができます。

④上半分・下半分の2工程で切れ込みを入れる

上半分は親指でしっかりと固定する(挟みこむ)、下半分は曲げた人差し指でしっかりと固定する(挟みこむ)のが失敗しないコツです。

⑤グルッと1周の切れ込みが確認できたらキャップシールを剥がす

親指で挟み込んで少しずつ剥いでいくのがコツです。一度に外そうとするほど失敗しやすいので注意してください。
ソムリエ田中
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ワインオープナーの種類によってキャップシールカット用ナイフの有無が異なります。もし付いていなければ食事の時に使うカトラリー(ナイフ)などで代用できます。

ワイン開け方のコツ「キャップシール」

ワイン開け方のコツ「キャップシール」キャップシールを剥がすときのコツは、一度に剥がそうとするのではなく「少しずつゆっくりと全体的に剥がしていく」ことがポイントです。とくにヴィンテージ(古い)ワインなどはキャップシールがしっかりと密着しているので、より細かな動きで少しずつ剥がしていきます。

手順②スクリューでコルク栓を抜く

手順②スクリューでコルク栓を抜く

スクリューでコルク栓を抜く手順

  1. ワインの首部分をしっかりと固定してスクリューの先をコルクの中心に当てる。
  2. グッとコルクに押し込むよう刺し込んで1巻分ほど回し入れる。
  3. 垂直を確認してスクリューが斜めにならないよう回しこんでいく。
  4. ボトルの口部分にフックをかける。
  5. フック部分をしっかりと固定する。
  6. テコの原理を使ってハンドルを「上と手前の中間方向」に引き上げる。
  7. 手を使ってワインがこぼれないよう静かに抜く。

①スクリューの先をコルクの中心に当てる

コルクの「中心」に当たっていることを確認します。

②グッとコルクに押し込むよう差し込んで1巻分ほど回し入れる

コルクの中心に当てながら少し力を入れて回しながら刺し込みます。

③垂直を確認してスクリューが斜めにならないよう回しこんでいく

スクリューが斜めになると失敗の原因につながります。常に垂直であることを確認してスクリューを回しこんでいきます。

④ボトルの口部分にフックをかける

きちんとフックの「カギ部分」が引っかかっているか確認します。正しくかかっていないと事故の原因になります。

⑤フック部分をしっかりと固定する

フック全体をしっかりと固定することが重要です。途中で外れると手を切ったりボトル破損などの原因となります。

⑥テコの原理を使ってハンドルを「上と手前の中間方向」に引き上げる

手前でもなく上でもなく「手前と上の中間」に引き上げることがコツです。初めは難しいですが一度わかってしまえば楽勝になります。

⑦手を使ってワインがこぼれないよう静かに抜く

あと少しで抜ける状態まで引き上げたら、あとは手を使って静かに抜くことでワインがこぼれる原因を大幅に防げます。
ソムリエ田中
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コルク栓を抜くときに必要なのがワインオープナーで、のちほどワインオープナーについて詳しく解説をしますがここでは「スクリュー式(ソムリエナイフ)」による抜き方をご紹介しました。

ワインの開け方のコツ「スクリューで抜く」

ワインの開け方のコツ「スクリューで抜く」ワインの開け方でもっともコツとなるのが「テコの原理」です。初めはどの方向に力を入れていいか分からず難しいですが力加減さえわかってしまえば急激に開け方が上達します。ワインのコルク栓が硬い場合もありますがテコの原理を使えば楽に抜くことができます。

手順③ボトルの口元をキレイに拭く

最後に、ワインボトルの口元をしっかりとキレイに拭いて終了です。

とくにヴィンテージワインなどは長期熟成によりボトルの口元がかなり汚れていますので、しっかりとキレイに拭くことが大切です。

ソムリエ田中
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以上がプロ現役ソムリエによる「ワインの開け方講座」です。正しく開栓をすることでどんなコルク栓でも確実に抜くことができますのでぜひ身につけてみてください。またワインの開け方に裏ワザ的なものがあればご紹介しますが残念ながら存在しません。正しい方法で開けるのがもっとも失敗の少ない方法です。

ワイン開け方の失敗例と改善方法

ワイン開け方の失敗例と改善方法

ソムリエ田中
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ワインを開けているとソムリエでも失敗をすることがあります。失敗を防ぐことや改善策などをご紹介します。

失敗例①「コルクが折れた」

ワインの正しい開け方を実践しても、ときには「コルクが折れた」という失敗もあります。

この状況を改善するための対処法として次の方法があります。

  • ワインボトルを寝かせて保存しておく。
  • 横向きに寝かせてあるワインを購入する。

コルクが折れるという失敗につながる原因は、コルクが乾燥状態にあることです。

コルク栓が乾燥することでボトルとの摩擦抵抗が大きくなり、ワインオープナーで引っ張る力よりも摩擦抵抗の方が勝ることでコルクが折れることにつながります。

したがってこの現象を改善するためには、コルク栓が水分を含むよう「なるべく横向きに寝かせる」ことで改善につながります。

私たちソムリエは「コルクキャッチャー」を使って取り出しています。いざというときに助けてくれるお役立ちワイングッズです。

ソムリエ田中
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ソムリエ達もコルクキャッチャーを使ってボトル内に落としたコルク栓をとり出しています。

ワイン 『コルクキャッチャー』

失敗例②コルクがボロボロ

またヴィンテージワインなどは長期熟成によって「コルクがボロボロで開かない」といった場面もよくある状況です。

この場合の対処法はスクリュー式ワインオープナーでは難しく、コルクに直接力をかけずに開けることのできる「エアー式ワインオープナー」が改善策として効果的です。

ソムリエ田中
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エアー式ワインオープナーは空気の力で開栓できるオープナーです。コルクがボロボロのときはかなり助かります。

Arts WIG エアーポンピング式ワインオープナー

ワイン栓の種類のよる開け方

ワイン栓の種類のよる開け方

ソムリエ田中
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ワインの「栓」には種類があり、昔はコルクのみでしたが最近ではゴム栓や樹脂コルクなどさまざまな材質のもので蓋ができるようになっています。

いずれの場合も、ワインの開け方に変わりはありません。

もともとワインにコルク栓が使われる理由は、ボトル内のワインがほどよく”呼吸”ができる最適な密度による構造となっているため。

しかし長期熟成ワインではなく早飲みタイプのワインなどは熟成を考える必要がないため、完全に空気を通さないゴムや樹脂のコルク栓が使われています。

 参考  「どんなワインでも熟成させればウマくなる?」はホント?ウソ?

ワイン別コルクの開け方

ワイン別コルクの開け方

ソムリエ田中
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ワインの種類や特徴ごとに開け方を解説します。ここでは次の3パターンをピックアップしました。

  • スパークリングワイン
  • 年代物(古い)ワイン
  • マグナムボトルワイン

スパークリングワインの開け方

スパークリングワインの開け方

スパークリングワインの開け方はかなり注意が必要です。

なぜならスパークリングワインの瓶内には”数気圧”といった高い圧力がかかっており、開けた瞬間に栓が飛び出したり中身が噴き出すといった恐れがあるためです。

したがってスパークリングワイン(含むシャンパン)は、必ず次の開け方を守ってください。

  • 外装を剥がす。
  • コルク栓をしっかりと抑えながらストッパー(金網)を緩める。
  • ストッパーごとコルク栓を静かに抜く。

この正しい手順で開けることによって、コルクの飛び出しなどを防ぎ安全に開栓できます。

くれぐれもストッパーを外したあとはコルクから手を離さないよう、十分に注意をして下さい。

年代物(古い)ワインの開け方

年代物(古い)ワインの開け方

年代物ワインの開け方は、一般的な開け方と変わりません。

ただし長期熟成によって生じた”澱”を取りのぞく必要があるため、ボトルを寝かせた状態のまま揺らさないよう開栓をしていきます。

このときに必要なのがワインパニエというボトルを寝かせておく道具です。➝ワイングッズ”パニエ”とは?正しい使い方を紹介

年代物(古い)ワインの開け方

また年代物ワインを開けた後はボトルからグラスへ注ぐのではなく、一度デキャンタに移し替えて澱を取り除いた状態にしてから注ぎます。

年代物(古い)ワインの開け方

デキャンタへ移す帰る作業を”デキャンタージュ”と呼び、澱引きのほかに年代物ワインがもつ味や香りを最大に引き出すという意味もあります。➝おすすめのワインデキャンタや用途・使い方などを徹底解説!

マグナムボトルワインの開け方

マグナムボトルワインの開け方

ワインボトルのサイズには種類があり、通常の2倍量サイズをマグナムボトルといいます。

このマグナムボトルの開け方は、ボトルを立てたまま作業をするのがコツです。

なぜならマグナムボトル以上のサイズになるととても重くなるため、通常サイズのように斜めにしたりして開けるのが困難なため。

ボトルの置き方に違いがあるだけで、あとは通常サイズのワインボトルと開け方は変わりません。

 参考  飲みかけワイン・シャンパンを長期保存できる空気抜きグッズ

ワインを開ける道具と特徴

ワインを開ける道具と特徴

ソムリエ田中
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最後にワインを開けるための道具をご紹介します。それぞれの特徴も解説していきますので自分にピッタリのグッズを見つけてみてください。

T字型オープナー

T字型オープナー

もっとも簡素化されたスタイルのワインオープナーです。

コルク抜きのスクリューのみで作られており、キャップシールを切るナイフは付いておらずテコに使うフックもないのが特徴です。

また開けるときに失敗しやすいのがデメリットで、上に持ち上げる力だけでコルク栓を抜くためかなりの力が必要なため、勢い余って中身が飛び出してしまう可能性がとても高いといったやや使いづらいワインオープナーです。

ソムリエナイフ

ソムリエナイフ

一般的にワインオープナーと呼ばれているのが、このソムリエナイフです。

ワインの開栓にもっとも向いているスタイルで、キャップシールを切るナイフやテコに使うフックも装備されているのが特徴です。

もしワインオープナー選びに迷ったら、このソムリエナイフを選ぶのが無難です。

ウイング式オープナー

ウイング式オープナー

昔からヨーロッパで使われているワインオープナーで、自分でスクリューの角度を調整する必要がなくスクリューの位置決めがとても簡単という特徴があります。

ワインの開け方に慣れないうちは使いやすいワインオープナーですが、時間がたつほど結果的にソムリエナイフの方が使いやすくなってきます。

エアー式オープナー

エアー式オープナー

先ほどもご紹介したように、ボトル内にエアーを注入してコルク栓を押し出して抜栓できるのが特徴です。とくに年代物ワインの抜栓に向いています。

ただし美発泡性の白ワインなどに使うと厚保が掛かって中身が飛び出したりして向かないため、まったくの無発泡性ワインにしか使うことができません。

 参考  初心者でも「ウマい!」と感じられるワインの選び方講座

ソムリエ直伝ワインの開け方まとめ

ソムリエ田中
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ワインの開け方について手順・コツなどを解説してきました。コツさえわかってしまえばグンッと上達しますのでぜひ習得なさってください。

最後に「ちょっとプロっぽいワインの開け方」をご紹介します。

キャップシールを一度の工程で切る!

キャップシールを切るときに半分ずつではなく「一気に1周させる」というもので、開け方のコツは両手をそれぞれ「逆に回す」ことです。

素早くキャップシールを切って取り外すだけのパフォーマンスですが、実際にパーティなどで披露するとけっこう注目を集めると思います。

ぜひ楽しみながらワインの開け方を身につけてみてください。

 

 おすすめ記事 ソムリエ田中の「思わずウマっ!」となる家飲み用ガチおすすめワイン

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